Loading...

土壌汚染が想定される土地の所有者等には、土壌汚染状況調査を実施して結果を行政に報告することや、汚染が認められた場合は汚染の除去等の措置をとることが、法律で義務付けられています。

当社は調査・分析一体体制で、法律で義務づけられている土壌汚染調査や法律に基づかない不動産取引や鑑定評価を目的とした同調査にも対応しています。

土壌汚染調査

土壌採取のようす(ボーリング)
土壌採取のようす(ボーリング)
土壌採取のようす(人力)
地下水採取のようす
土壌ガス採取のようす(吸引ボックス)
土壌ガス分析のようす(ホータブルガスクロ装置)

土壌汚染の調査と対策の流れ

調査計画立案

・資料等調査(土地利用の履歴、他),現地踏査
・調査計画の立案

調査

・現地調査(地質・地下水調査、土壌ガス調査、土壌資料採取)
・室内分析(VOC、重金属等、農薬等、油分、ダイオキシン)

解析・対策工の検討

調査の結果、対策工を必要としない場合もあります。

・汚染機構の解明,将来予測
・対策工の選定,対策工の設計

対策工施工 - モニタリング

当社は、対策工施工に対して中立の立場で、調査、解析、対策工の検討、およびモニタリングを実施します。

・汚染状態の観測
・施工管理

モニタリング

当社は、常に中立の立場で効果の確認およびモニタリングを実施します。

・汚染状態の観測,対策工の効果確認

土壌を汚染する物質

土壌汚染対策法では土壌汚染の原因となる特定有害物質として下表のように揮発性有機化合物VOC(第一種)、各種の重金属等(第二種)、農薬等(第三種)が定められおり、これらの他、別の法律に基づくダイオキシン類、ガイドラインが公表されている油汚染といった項目など、これらすべてに対応しております。

土壌汚染対策法に規定された特定有害物質とその主な用途

第一種特定有害物質

揮発性有機化合物VOC

物質名 主な用途
クロロエチレン 塩化ビニルモノマー原料等、他のVOC分解生成物
四塩化炭素 フルオロカーボン類原料,溶剤
ジクロロメタン 溶剤
1.2-ジクロロエタン 溶剤,塩化ビニルモノマー原料
1.1-ジクロロエチレン ポリ塩化ビニリデン原料
シス-1.2-ジクロロエチレン 溶剤
1.1.1-トリクロロエタン 金属洗浄剤、ドライクリーニング溶剤
1.1.2-トリクロロエタン 溶剤、塩化ビニリデン原料
トリクロロエチレン 脱脂洗浄剤、溶剤
テトラクロロエチレン 脱脂洗浄剤、ドライクリーニング溶剤
1.3-ジクロロプロペン 農薬(土壌燻蒸剤)
ベンゼン 工業用原料、ガソリン中に混入

第二種特定有害物質

重金属等

物質名 主な用途
カドミウムおよびその化合物 顔料、ニッカド電池、メッキ、合金、安定剤
水銀およびその化合物 電池、蛍光灯、触媒、医薬品、農薬
鉛およびその化合物 鉛管、蓄電池、顔料、合金
砒素およびその化合物 半導体材料、木材防腐剤、殺鼠剤
シアン化合物 精錬、メッキ、金属表面処理
セレンおよびその化合物 ガラス、窯業、半導体材料
フッ素およびその化合物 防腐剤、殺虫剤、冷媒、ガラス
ホウ素およびその化合物 脱酸剤、ガラス、セラミック

第三種特定有害物質

農薬等

物質名 主な用途
有機リン化合物 農薬(殺虫剤) 〔パラチオン、メチルパラチオン、メチルジメトン、EPN〕
シマジン 農薬(除草剤
チウラム 農薬(殺菌剤)
チオベンカルブ 農薬(除草剤)
ポリ塩化ビフェニル(PCB) トランス、コンデンサー、熱媒体、複写紙

(注)ダイオキシン類については、「ダイオキシン類対策特別措置法」等の法令に規定されています。

油汚染土壌浄化事業

積雪寒冷地である北海道では住宅や事務所ごとに暖房や給湯に使われる灯油の屋外タンクが設置されていますが、配管の老朽化や雪害損傷による土壌の油汚染事故がたびたび発生しているものの、小規模サイトであるため、安価に対応できる業者が少ないといった課題がありました。

当社では移動が容易な可搬式を採用、浄化土壌埋め戻し再利用により廃棄物ゼロ、カーボンニュートラルなバイオマス燃料の使用、回収油分の再利用といった環境に配慮した油汚染土壌浄化装置(実用新案登録第3230020号)を開発し、調査と一体となったこの浄化事業を展開しています。

また、この装置は砂場の消毒や土壌の雑草防除などにも利用が可能です。

装置図面
装置写真1
装置写真2
実用新案登録証