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森林は増え農地は縮小

April 25, 2022  森林研究訓練センター(FRTC)が発表した最新のデータによると、2000年から2019年にかけての建築面積の拡大に伴い、農地が2.1%ポイント縮小したことを示唆しています。その主要な原因は、都市部や外国に移住する僻地の農民が残した農地は、時間の経過とともに森林に変わり、農地の減少と森林の増加として表れている。さらに、都市化とインフラ開発によって都市近郊の農地は急速に減少している。

最も弱い人々を離村させる気候変動

2022年3月9日 チベットとの国境にあるムスタング地区の北端にあったサムジュン村は、18世帯約100人が4世代にわたり暮らしていましたが、ここ数年村の飲料水の水源であった泉が枯渇し始め、ついに村人全員が歩いて3時間ほどの場所へ移住することになりました。
気候変動は山国であるネパールには特に深刻で、高所に住む人々を直撃します。もともと降雨量が少ないうえにさらに干ばつが襲い、飲料水の欠乏だけでなく、農作物や果物の収穫量の減少、牛や山羊を育てる草地の荒廃という被害に見舞われています。

エベレストの氷河が急速に溶けている

2022年2月6日 アメリカの大学が行った研究によると、エベレストのサウスコル氷河が、過去25年間で55メートルも薄くなったことが分かりました。しかも、その大半は、1950年以来の気候変動によって引き起こされた可能性があり、ヒマラヤの気候変動に大きな影響があったことを示しています。
研究者たちは、「たとえ二酸化炭素排出量が劇的かつ急速に削減され、地球温暖化を摂氏1.5度に制限することに成功したとしても、ヒンズークシュとヒマラヤ山脈沿いの氷河の36%は2100年までに消滅しているでしょう」と語りました。
またネパールの研究者は、「これにより水力発電の供給量は減少し、灌漑など農業部門への影響は深刻になるだろう」と述べています。