ネパール環境の話題 ’09 
 カトマンズ盆地にゴミの悪臭     ( eKantipur より)
2009年12月29日 首都カトマンズではまたしてもゴミ収集がストップして、悪臭を放つって住民を困らせることになった。Okharpurwa、Suideniの住民がゴミの搬入を妨害したたため、首都の道路にはゴミの山が各所に取り残されたためである。市の当局者によると、住民達は、橋の建設を含む40項目の要求を突きつけており、これで58回目の妨害行為だという。これについて、毛沢東派は、廃棄物管理センターと市、住民が協議をして問題解決へ向かうべきだとしている。

 農薬廃棄にドイツが協力    ( Nepalnews.com より)
2009年12月9日 ドイツ政府は、この数年間に各地で廃棄を目的にストックされた農薬の処分についてネパールを支援することを表明した。DDTその他の農薬がAmrehganji,Nepalganji,Khumaltarなど12ヶ所位中の場所に保管されているが、中には学校のそばなどにあって人々の健康に脅威となっている。安全な廃棄処分には1200度以上の高温で償却する装置が必要になるが、ネパールにはそれがないためである。

 太陽電池パネルを支給    ( eKantipur より)
2009年12月8日 Khotan地区のダリット族の一般家庭に対して23枚の太陽電池パネルが支給された。この事業には政府の地方再開発機構の資金及び技術支援によるもので、無教育で社会に取り残された市民層の家庭に配布された。二日の距離を歩いてこれを受取に来た15歳の少女は、住民に電気が供給されることが嬉しいと語った。

 エベレストで閣議    ( eKantipur より)
2009年12月3日 ネパールの閣僚達が、今月に予定されているデンマークのコペンハーゲンでの気候変動サミット(COP15)にアピールするために、エベレスト・ベースキャンプでの閣議開催を挙行するため、ルクラ空港に終結した。会議は、翌日4日に標高5,242mのKalapatharで開くことになっていて、ルクラからはヘリコプターで移動する予定だ。この歴史的な出来事を報道するためのジャーナリスト、大臣達の健康維持のために派遣される医師や酸素ボンベなどの機材の輸送も大掛かりだ。大臣の中には、管理責任者である環境大臣に対して、飛行機の遅れや時間に遅れて出席できない大臣が出るなどなどの不手際を指摘するものもある。

 エベレスト登頂者たちがコペンハーゲンで行進    ( Nepalnews.com より)
2009年11月23日 十二月にコペンハーゲンで開催が予定されている気候変動サミットに先駆けて、ネパールから出かけているアパ・シェルパら30人のエベレスト登頂者は市内を行進し、ヒマラヤ保全をアピールした。氷河が溶け、景観が変わるだけでなく、氷河湖が決壊の危険に見まわれ、下流域の住民の生活を脅かし、気候変化により旱魃など山岳地域全体に脅威をもたらす。海水面の上昇だけが問題なのではなく、標高の高い地域も重大な被害があることを認識してもらうことを目指している。

 カトマンズ盆地に新しい動物園    ( eKantipur より)
2009年11月19日 バクタプールにネパールで最初の国際的な基準を満たす新しい動物園・遊園地を創設する計画が、全国自然保護協会(NTNC)の推奨で進行中である。森林土壌保全省は、このための適地を過去4年間検討を重ねてきた。対象地域となった森林の権利者は、この計画に対する引渡し条件として27項目の要求を掲げている。建設に係る予算は約2億5千万ルピーと見積もられている。

 ネパール登山家が気候変動をアピール    ( Nepalnews.com より)
2009年11月19日 ネパールを代表する登山家であるシェルパのアパ氏とダワ氏が気候変動をアピールするためにロンドン、ローマ、ウイーンなどヨーロッパの主要な10都市をを訪れ、十二月にコペンハーゲンで開かれる気候変動に関する国際会議に出席する。彼らは、気候変動によるヒマラヤの環境変化が住民に与える危機的影響を世界に伝えることを目指しており,オバマ大統領やブラウン首相に訴えたり、キム国連事務総長に20万人の署名をあつめた嘆願書を渡す予定である。

 自転車でグリーンを    ( ktm post より)
2009年911月18日 「カトマンズ自転車都市2020グループ」と名乗るグループが、環境を守るために自転車を有効に使おう、という趣旨のキャンペーンを行うと発表した。環境を保全するために西ヨーロッパのいくつかの都市が実施している、自動車をやめて自転車を使う運動をカトマンズでも行うために、安全な都市機能を整備するように訴えるという。そのためのラリーを市内で実施するので参加を呼びかけている。

 サイ密猟者12人を逮捕    ( Nepalnews.com より)
2009年9月23日 Chitwan国立公園では、二週間のあいだにサイ密猟者が相次いで逮捕された。18日には体解体中の2人が逮捕された。他にも最近3頭のサイが死体で発見されたが、その件で4人、9月5日には7人、それぞれ逮捕され、自宅からは様々な武器や2台のオートバイ、売買代金と見られる現金等が押収された。

 密猟者の餌食となる野生生物    ( eKantipur より)
2009年9月7日 Makalu-Barun国立公園は、密猟者と野生生物商人のなすがままになっている。この公園内の保護動物は、赤色パンダ、ユキヒョウ、ジャコウジカであるが、中国の国境に隣接していることから取引されているとみられ、毛皮や貴重な部位が取られた後の遺骸がしばしばみられる。昨年は17頭のジャコウジカが密猟された。

 気候変動大会受賞者    ( eKantipur より)
2009年9月4日 英国協会の主催による世界気候変動大会受賞者が十人選ばれた。彼らは十二月に予定されているコペンハーゲンの気候変動サミットに参加するために、協会が贈った1000ポンド(約十二万ルピー)を使って、それぞれのアイディアを実現する努力をすることになる。例えば、家庭からでる生ゴミを利用したガスの利用すること、氷河の融解による環境変化を歌で訴えること、学校と地域住民の協力を核にした太陽エネルギー利用促進、等々の提案者が選ばれた。

 Oxfamが気候変動を警告    ( eKantipur より)
2009年8月29日 英国の民間団体Oxfamは、世界的な気候変動により、ネパールの丘陵地域の農業生産量が減少し、食料不足になっている、と警告している。ネパールは、温暖化ガスの排出量が少ない国の一つであるが、温暖化による気候変動の影響を受け、山岳地域の雪の量が減少したり、豪雨の影響などで生存環境が脅かされている。この影響はネパールのみに留まらず、アジア地域の10億人に影響を及ぼす。Oxfamネパールは、このような国内の実情を国際会議の席で訴えて、経済大国に支援を求めていく計画である。

 バグマティ川浄化行動計画    ( eKantipur より)
2009年8月24日 カトマンズ盆地を流れるバグマティ川の浄化に関する行動計画は、国家自然保全協会(NTNC)と国連環境計画(UNEP)の共同で組織したバグマティ地域統合開発計画(BCIDC)によって策定され、政府がこれを批准した。これは、流域を上流から下流まで5ブロックに分けて、それぞれの区間ごとに実施すべき事業が示されているもので、それには植林や下水処理施設の配備、河川敷の整備、土地売買の規制、不法占拠の排除などが盛り込まれている。この予算総額は、最低でも5年間で140億ルピーと見込まれている。

 大気汚染の烈しいカトマンズ盆地    ( ネパール・ニュースレター より)
2009年8月8日 カトマンズ盆地の大気汚染はますます烈しくなってきている。デンマークの資金・技術協力で盆地内の6ヶ所に大気汚染監視装置が設置されているが、今年3月から作動していないことがでわかった。政府の維持管理予算がないことと、長期間に亘る停電が原因だという。専門家によれば、大気中の汚染微粒子の量は、10μg/m3以下が正常値だが、カトマンズでは、2003年から2007年の平均値が121μg/m3であり、健康への影響が懸念されるが、対策は当面なにもないようである。

 トラの生息数増加    ( eKantipur より)
2009年7月28日 野生生物当局者によれば、絶滅危惧種に指定されているベンガル・トラの全国一斉調査の結果、密猟による減少を防いだかもしれないという明るい萌しがあるという。この調査は、昨年11月から5ヶ月かけて全国14箇所の保護区で実施したもので、その結果2000年には121頭であったものが、今回は123頭が確認され、何とか減少が食い止められていることが確認されたものである。

 ゴミ処理問題解決が遅れる    ( eKantipur より)
2009年7月28日 カトマンズ盆地のごみ収集が停止している問題で、政府とカトマンズ市当局が協議したが、合意には至らなかった。地域住民の側は、いろいろなグループがその都度異なる要求を出してくるため、対策のための委員会が数多く作られ、それがまた解決を遅らせている。政府は過去4年間でOkharpauaの発展のために9,000万ルピーを拠出しており、これに対して住民側は要求をさらにエスカレートさせている。カトマンズのゴミは日量で約500トンであり、現在2,500トン以上のゴミが市内に散乱しており、解決をみないことに市民は困惑ている。

 ゴミ問題再燃    ( Nepalnews.com より)
2009年7月24日 カトマンズ盆地のごみ収集がまたも停止し、市内で悪臭を放ちはじめた。Okharpauaの住民が3日前からカマンズから運搬されてきたゴミ収集トラックの侵入を阻止したためである。政府が約束した道路、学校、病院等の建設を一向にやらないため、抗議活動をまた始めたのだという。彼らは同じOkharpauaのBancharedandaに新たな処分場をつくることに合意したにもかかわらず、すでに満杯になったSisdoleサイトに容量を越えてゴミを投棄したことに対しても抗議している。

 ラニ・ポカリの清掃キャンペーン    ( eKantipur より)
2009年6月27日 青年赤十字社に所属するスリ・チャンドラ・キヤンパスの学生が、カトマンズ市当局、上下水道局とを含めて、市の中心部にあるラニ・ポカリ(歴史的な池の一つ)の清掃計画を企画した。この計画には、単に池を清掃するだけでなく、大学の屋根に降った雨水を集めて、池に供給する事業も含まれている、という。

 バクタプールのレンガ窯が環境汚染    ( eKantipur より)
2009年6月24日 バクタプールには65個のレンガ窯があるが、この排煙による農作物への悪影響が懸念されている。住民によれば、この地域の野菜は自然色を失い、味も劣るという。また原料の土を畑から採取するため土地の栄養分が失われ、花の開花時期が一ヶ月遅くなっている。政府は水を使った煙の浄化装置を来年実験する予定だというが、住民は早期実施による問題解決を期待している。

 グリーン自動車ラリー    ( eKantipur より)
2009年6月14日 カトマンズで電気自動車の普及促進を訴えるためにグリーン自動車ラリーが開催された。これにはICIMOD、GTZ、ノルウエィ大使館、米大使館などが支援している。主催者側は、現在電池などに対する負荷価値税の免除措置があるが、更に進めて政府が化石燃料自動車から電気自動車への転換に対してもっと積極的な施策をとるように、特に20年以上の中古車を電気自動車に改造させる法的措置を整えるように提言している。

 環境悪化が進むルンビニ   ( nepalnews.com より)
2009年6月5日 世界環境デーであるこの日、世界平和の象徴でもあるルンビニが無計画な工業化による環境悪化が重大な危機を招いていることが懸念される。バイラワからルンビニに至る22KMの道路沿いには8ヶ所のセメント工場が稼働中であり、その他にもいくつかが建設中である。道路の両側に工場があり、頻繁に原材料や製品のの輸送が行われている。この結果、粉塵が周辺地域を汚染し、交通渋滞の原因ともなっている。また工場群から排出される汚水により付近を流れるティナウ川の汚染も進み、環境悪化は危機的である。大気中の粉塵はルンビニの園内にも及び、樹木の生育に悪影響を及ぼしている。このため世界各国からの支援で計画されている42ヶ所の修道院の立地に対しても悪影響を及ぼすものだ、と地域開発委員会の副議長であるラマ僧は訴えている。

 ごみ収集が停止   ( nepalnews.com より)
2009年5月29日 Okharpourwaのごみ処分場がまた閉鎖された問題は、一旦一週間で解決したものの、また再び運搬車の侵入が阻止される事態となった。この妨害行為を実行したのは前回の団体とは別の住民団体で、関係者は頭を痛めている。

 サイ保護区への侵入者   ( eKantipur より)
2009年5月24日 Chitwan国立公園の保護区でまたしても密猟があり、死亡した妊娠したサイが見つかった。一ヶ月前にも角が取られたサイの遺体が見つかったばかりであり、保護に取組んでいる職員は、もっと厳しい罰則を設けなければ侵入する密猟者をなくすことができないと主張している。

 ごみ処理場の封鎖問題   ( eKantipur より)
2009年5月20日 Okharpourwaのごみ処分場がまた閉鎖され、収集車の侵入が阻止されている。ゴミ管理資源化促進センター(SWMRC)が地元住民との間で交わした合意項目は49項目あり、その一部は既に実行されている。病院の建設、道路整備、水道、電気供給、学校建築などである。しかし住民側は、悪臭や健康被害などを理由に、またしても妨害行為に出たもので、要求のエスカレートにSWMRCとしては困惑している。

 学生向け環境啓蒙プログラム   ( eKantipur より)
2009年4月27日 カトマンズの動物園で、NGO「平等・平和・支援のための社会転換」が、学生向けの環境啓蒙プログラムを実施した。自然保護や野生生物保護にかかわる他の団体も加わって、自然をテーマにした芸術作品造りを競った。その結果三人が受賞した。主催者代表のサマニ・スベディ氏は、学生を含む社会全体にとって野生生物や自然環境が重要であることの認識を共有できたことに大きな意義があり、この催しは成功だったと挨拶した。

 廃棄物管理全国会議   ( Kantipur より)
2009年3月18日 全国58都市から廃棄物管理行政の責任者がカトマンズに集まり、廃棄物管理全国会議が開催された。2日目のワークショップにおいて廃棄物管理の長期戦略が議論され、温暖化ガスの発生を抑制するために廃棄物の有効利用を促進することになった。また国連の連携により地方開発省の下で廃棄物管理資源化センターが設置されることになった。

 ワニに電波発信機   ( eKantipur 写真ニュースより)
2009年2月11日 Chitwan地域のRapti河Dumariyaghatで電波発信機を取り付けたワニが河に放たれた。これは環境保護推進者がワニをモニタリング調査をするためのもので、野生での生態研究の手助けとなる。

 Bardya サンクチュアリからサイが失踪   ( Kantipur より)
2009年2月6日 Bardiya国立公園の当局者によれば、サンクチュアリに収容されていたサイが突然失踪したので、これを捜索するために軍隊が20人、職員12人でチームを組んで捜索した。さらに24頭の象も動員したが、サイは発見できなかった。同公園内には2005年には38頭の野生のサイが生息していたが、現在は22頭が確認されるのみである。この減少の主因は密猟者がサイの角を採るために不法に公園内に侵入し狩猟することである。

 コシ河にイルカが・・   ( Kantipur より)
2009年2月2日 SUNSARI地域のコシ河でイルカが泳いでいるのが見られた。大きさが150Kgくらいのものが3頭およいでいたが、近くの駐屯地の軍隊がチームを組んで捕獲し、河の本流に戻すことを試みたが失敗した。

 ゴミ収集再び停止   ( Kantipur より)
2009年1月18日 Okharpourwaのごみ処分場が協議の後、再び閉鎖された。昨日土曜日には当局とSisdoleの住民との間で協定が成立し、13日間止まっていたカトマンズ市内のごみ収集にめどがたったものの、今日になって19台のゴミ運搬車がごみ捨て場に入場することを住民が阻止した。住民側は、過去の政府の約束を実行しない限り受入拒否を続けるといっている。住民の要求に政府が問題解決に乗り出さない限りはゴミ収集の再開はできない、とカトマンズ市当局者は弁明している。

 傷ついた動物の楽園   ( Kantipur より)
2009年1月27日 野生生物やその愛好家に良いニュースがある。野生生物当局者によれば、政府は今年動物孤児院を設立する計画だ。これは負傷したり捨てられたりした野生生物の避難所でありネパールでは初めての施設である。森林土壌保全省の発表によれば、この計画は、Chitwan地区のNarayani川河川敷に予定されていて、21室のバンガロー形式の建物で、傷ついた生物の医療とリハビリ―を行うものである。これまでも負傷した鹿の手当をLalitipurの動物園に有るジャコウジカ研究センターで治療したり、Chitwan国立公園で孤児となったトラの飼育を手がけているが、専門施設の設置は初めてである。しかし、まだ予算処置は決定されていない。

 ごみ処分停止   ( Kantipur より)
2009年1月5日 NuwakotのOkharpauwaにあるごみの最終処分場が既に満杯で過剰処分が続いていることについて、地元住民と処分場の管理当局とが衝突し、一部住民に怪我人も出たため再びごみ処分が停止した。政府が約束した事項を実施するよう村民は要求している。カトマンズ首都圏環境局(KMDE)のチーフは、トマンズ市内の路上にあるごみは一応収集したが、処分場への搬入ができないことを認めている。