ネパールの環境関係の話題 ’01

20年以上の中古車を規制するのは困難か ( Kathmandu Post より)
2001年1月10日 カトマンズ盆地から20年以上の中古車を閉め出す規制は今年11月からスタートする予定だが、困難な問題に直面している。それは輸送業者連盟が、昨年のテンプー規制の時に政府が実施したような新車購入に対する輸入関税の削減措置を要求しているのに対して、財務当局が難色を示したため人口環境省がこのような政策的配慮ができなかったため、業者側は強く反発しているからである。これに該当する車は約10,000台あり、早くも政府筋はこの完全実施の困難なことを認め、整備良好な車両は除外するような措置を打ち出す見込みである。環境専門家のトーラン・シャルマ氏も「前年の政府の優遇措置に準ずる措置が必要」との見解を示している。


バグマティ川は6月から浄化 ( Rising Nepal より)
2001年1月11日 バグマティ地区下水建設改善計画は、25年計画のうち2事業が今年6月に完了する。これによってパシュパティナートから上流のゴカルナまで敷設された12kmの下水管が下水処理場まで導水し浄化される。この施設ではばっきによる浄化が行われ、スラッジは肥料にする。浄化後の水はGuhesworiに近いTamraganga からTilgangaまで長さ435メートルのトンネルで排水する。基本計画ではこのあとバグマティ川沿いの6カ所の合流点近くで同じような施設を建設する予定であるが、5億4千万ルピーの資金が必要であり、また河川の両岸には有効な道路用地も確保できず計画は難航が予想される。


医療廃棄物が重大な健康障害 ( Kathmandu Post より)
2001年1月17日 環境公衆衛生機構はカトマンズにある病院や保健所など45カ所について調査した結果、これらの施設から死体や体の一部を含めた危険な廃棄物が毎日1312Kgの発生しているという。このうちの85%は危険性のないものであるが、他は針やアンプル、伝染性のゴミ、化学薬品の空き瓶など危険なものである。これらを適正に焼却する施設を持たない病院があり、一般ゴミと一緒に捨てているのは極めて重大なことである。これによる感染症の発生等を予防するため政府は何らかの法的措置を講ずるべきだろう。


運輸業者が不純物混入燃料の調査を要求 ( Kathmandu Post より)
2001年1月17日 輸送業者連盟は、今年11月10日から始まる中古車規制に抗議し、その中止を求めると共に石油に混入している不純物の調査を厳しくするように要求した。この実施に向けて2月6日にはカトマンズで朝1時間、夕方2時間の交通封鎖の抗議行動をするほか、2月16日にはカトマンズで、2月26日には全国規模で抗議デモを実施すると宣言した。大気汚染を防ぐのであれば車を閉め出すよりも石油の質を良くするほうが効果的だと彼らは主張している。


バグマティ川堤防にゴミを埋立てる事業を提訴  ( Kathmandu Post より)
2001年1月23日 バグマティ川沿いの道路下にゴミを埋め立て処分することは重大な法律違反であるとして、環境運動家達が国や市を相手取って最高裁に提訴した。訴状によれば、ゴミは川の水質や地下水を汚染し、地下水を飲料水としている住民(市民の約50%が地下水を利用)に脅威であるとともに科学的にも危険であることが鉱山考古学局とハノーバー地球科学資源研究所のレポートにも指摘されており、これは環境保護法に明らかに違反している、としている。


ルンビニの自然保護  ( Kathmandu Post より)
2001年1月28日 ベトナムからルンビニへ来た修道僧ディエウ博士は、付近を流れるテラ川に橋をかけた。その資金はベトナムの学生達から集めたもので総額300万ルピーであるが、彼がこれにとりくんだのは子供や妊婦など住民達が苦労して川を渡河している様子を見たからである。またかれは、この地域に多数棲息している鶴を保護することを呼びかけている。故事によれば、釈迦のいとこに射られた鶴が釈迦のもとに来たのでそれを助けたという。ルンビニは鶴の保護地区として相応しい場所である、とかれは説いている。


森林法の改正  ( Kathmandu Post より)
2001年3月6日 全国森林利用者連盟(CFCFN)は、森林法の改定を目論んでいる政府に対して自分たちの共有林の利用権を損なうものとして力ずくで反対する構えである。共有林からの木材の販売価格に40%の課税するとか、地域の共有林を政府の管轄下に置こうとするのは、これまでの伝統的な共同利用形態を否定するもので、将来は生物保護を理由に森林を利用する行為を認めなくなることも予想される。ネパール型共有林はケニア、ラオス、ミャンマーやインドでさえも真似たくらい、誇るべき制度である。現在全国的に見た森林は61%が共同体の共有林、残り49%が国有林である。現在でさえも国有林の管理はかならずしも良好と言えないのに、さらにそれを増やすことは不正な高官を 利するものでしかない。全国森林利用者連盟(CFCFN)は、これに抗議して3月12日に首都カトマンズで大規模な抗議行動をすると予言している。


サーファテンポはクリーンでない ( Rising Nepal より)
2001年3月6日 ジーゼルに変わってサーファテンポが普及してきたが、この電気自動車が使い古したバッテリィは新たな環境問題を起こしている。バッテリィの中の硫酸性の液体と鉛が土壌汚染や地下水、河川水等を汚染する、というものである。現在カトマンズ盆地内で650台の電気テンポが使用するバッテリィは1年半程度で廃棄される。これによるバッテリィ廃棄物は218,000kgにも及ぶ量である。しかしサーファテンポ協会の会長は、廃棄バッテリィはインドの業者が回収するので大丈夫であり、環境問題よりも不当な運賃規制と充電コストの増大が問題だと主張している。一方環境専門家のトーラン・シャルマ博士は廃棄物の輸出はバーゼル条約で禁止されており、ネパールでの処理技術を確立するべきだという。サーファテンポへの転換に向けた優遇税制を止めて、この輸入について課税することにより、環境問題に対する問題解決の施策に資金を振り向けることができる、と提案している。


国連環境計画がカトマンズの環境モニタリング ( Rising Nepal より)
2001年3月26日 国連環境計画が2002年までにカトマンズの大気汚染とスモッグのモニタリングをするために事務所を開設する、とトプファー博士が発表した。氏はまた、ネパール人口環境省、ICIMOD、NORADによって刊行された報告書の中で、森林の枯渇、ゴミ管理、土壌汚染等についても指摘し、西欧的な消費生活が民族の崩壊を招くという警告もしている。また氏は、ネパールで行われている森林管理の手法が世界的にも優れたものであることを賞賛した。


ポカラでもゴミ問題増加 ( Rising Nepal より)
2001年3月28日 ポカラ市長は、過去3年間市内で発生したゴミをセティ川に捨てていた事を認める。市は3台のトラックターで、毎日61トンのゴミを集めている。アジア開発銀行の支援を受けて2001年6月までに処分場を建設する契約であるが、地元民の反対にあって実現していない。政府も200ロパニの土地を市の中心部から灼く7km南の位置に提供しているが、市長らがそこを視察した際、住民が顔に泥をぶつけ、警察の保護をもとめた。


観光事業のために薪を増やせ ( Rising Nepal より)
2001年4月4日 地方住民の90%は薪を使っていて、これは全エネルギーの78%にあたる。木質エネルギーに関する国の研修会において人口環境省のバッタ博士は、森林は観光事業に有益であり、木材としての利用とバランスするように森林破壊を制御する必要があると強調した。また薪の活用によって地域社会の経済にも貢献することを説いている。


エベレスト清掃登山 ( Kathmandu Post より)
2001年4月16日 エベレストのゴミは今年5月にネパール人の登山隊によってかなり処理される予定である。エベレスト再生キャンペーン2001の下で、総勢300人、20チームが4トンのゴミを麓に降ろす計画で、総経費は4百万ルピーである。中にはアンティークな酸素ボンベなどもあり、買い上げ希望も出ている。これまでにエベレストに登頂したひとは約1000人であり、ゴミも世界最高になった。田部井淳子ひきいる日本隊が清掃登山をして、見積もった量は290〜1、115トンである。エベレストと同様汚れがひどいのはダウラギリであるから、今後はこちらの清掃登山も必要である。


地球温暖化がヒマラヤを脅かす ( Kathmandu Postより)
2001年4月19日 第31回地球デーにちなんで、200に及ぶ各種団体から参加者を集め、また首都圏では100台の自転車、65台の力車などクリーンな乗り物のデモがあった。気象学者によれば最近20年間の気象観測データから、テライでは1年当たり0.06度、丘陵地域では0.03度の温度上昇が観測されているが、ヒマラヤ山脈においては、0.12度という驚くべき上昇率である。このまま続けばヒマラヤにある氷河は急速に融けて氷河湖水の決壊洪水の危険が益々高まる。


生物多様性保全で調印 ( Kathmandu Postより)
2001年4月20日 ネパール政府と国連開発計画との間で、絶滅が危惧されている虎とサイの生息数保全計画に対してカトマンズで調印された。この計画には国連から177万ドルの支援があり、生物多様性を目指して、マハバラート山地につながるローヤル・チトワン自然公園周辺で実施される。周辺住民約10万人に直接利益をもたらすと見られている。


カーペット産業は環境を汚染してはならない ( Kathmandu より)
2001年4月25日 カーペット産業の経営向上と環境改善に関するセミナーが、DANIDA(デンマークのODA)とFINNIDA(フィンランドのODA)の主催で開催された。カーペット産業は40万人の雇用、年間110ルピーの生産力をもち有力な外貨獲得産業である。しかし、カトマンズ盆地内での排水はバグマティ川を汚染している。このため商工会議所と企業団体は協力して環境システム支援計画を策定することになった、と報道機関に発表した。


廃棄物処理の討論  ( Rising Nepal より)
2001年4月27日 廃棄物処理に関する国際セミナーが開催され、各分野の専門家の意見が紹介された。WHOの健康環境アドバイザーは医療廃棄物の適正処理について、日本の専門家は畜産の廃棄物の利用について、環境健康計画のアドバイザーは環境と疾病との関連、GTZの環境専門家はカトマンズのゴミ処理問題の焦点はゴミコンテナー問題から処分場問題へと移ったこと、規格局の専門家はカーペット産業にまつわる環境汚染化学物質について環境局の担当官は環境と観光の関連についてそれぞれの問題提起を行った。


期待されたサーファテンポを阻止  ( Kathmandu Post より)
2001年4月30日 ビルガンジでは、ビクラムテンポの所有者がサーファテンポの走向を阻止し利用者へのサービスを停止した。彼らはサーファテンポの導入に反対し、その普及を阻止するよう求めているが、消費者団体は環境維持の観点からカトマンズだけではなく地方主要都市でのサーフアテンポの普及が不可欠であることを主張している。


環境に優しい産業  ( Kathmandu Post より)
2001年5月22日 日本主導のアジア生産性機構の高官、山田氏がネパール商工会議所の招きでカトマンズに来て、環境に優しい産業について講演した。会議所会頭のシュレスタ氏は、同機構がネパールの持続可能な発展を支援してほしいと要請した。また同会議所の議長のプラダーン氏は、これを機会に環境保護に興味をもつネパール実業家の増加を期待する、と述べた。シュレスタは、会議所がグリーン生産性に関する情報を提供して政府に法的な体制作りを促すと述べ、これに対して山田氏は、アジア生産性機構は政府に対して支援する研究を進め、体制は整っているので、このセミナーが政府の実施へ助力となるだろうと言った。


エベレストのゴミ回収  (  Rising Nepal より)
2001年5月26日 日本、韓国、中国、ネパールの4カ国の有志によるエベレスト清掃登山隊は、エベレストの北側のゴミ1600kgを回収して麓に降ろした。この隊は、民間の旅行会社が企画したもので、45人が参加した。隊長の野口氏は、天候が悪くて思うほどの量を回収できなかったこと、また凍った遺体の回収もできなかったと述べた。彼らは昨年ネパール側でも同様の活動を展開しており、登山家の意識改革を求めている。


排煙と汚水が村を直撃  (  Rising Nepal より)
2001年5月2日 カライヤ県のビルガンジーパタイヤ間の道路に沿った村々では、工場から排出される排煙や汚水、産業廃棄物などによって人や家畜の健康に悪影響を与えており、住民が強く抗議している。この地域の工場は石鹸や植物油、たばこなどの製造工場があり、人々が近くを歩くのも困難なほど排煙を出し、アルミニウム工場からの排水は汚れがひどく家畜がそれを飲んで病気になって、その治療費に4,000ルピーも支払ったケースがある。当然人にも影響があると住民達は強く抗議している。


虎の生息数上昇  ( Kathmandu Post より)
2001年6月23日 主な虎の棲息場所である3カ所の国立自然公園における調査によれば、1995〜6年の調査時の250頭に比べて300頭まで増加した。20世紀初頭では世界に10万頭は棲息していたと見られるが、現在は5,200〜7,200頭に過ぎない。ネパールにおいても今後も虎の密猟や人間の森林破壊が続けば絶滅の危機は免れない、と危惧されている。


相互環境教育  (  Rising Nepal より)
2001年6月24日 カトマンズ市当局とNGOが共催する「環境社会教育」集会が開催された。これは既に20年前から始まった計画で芸術、文化遺産保護に関係する政府や自治体、様々な団体や個人が参加したフォーラムである。今回も子供や学生のレベルから、環境と健康の問題意識を高めることの重要性が強調された。


環境悪化が健康を損ねる  (  Rising Nepal より)
2001年6月28日 全国健康教育・情報・交流協会と環境ジャーナリストネパール協会との共催で、ラリティプールにおいて公衆衛生に悪影響を与える環境悪化について協議する対話集会を開催した。特に病院などの医療施設から出る、伝染病を含む危険な廃棄物の問題が議論され、近代的な焼却施設の導入の必要性などの提言がなされた。


大型ゴミ箱の設置  ( Kathmandu Post より)
2001年7月 2日 カトマンズ市当局は、市内の主要な場所に大型ゴミ箱を配置することを発表した。ニューロードには26個のゴミ箱が置かれ、一日に二回収集される。これまでは7人の掃除人が毎日掃除していたが、通行人がゴミをポイ捨てする習慣があるため、いつも汚れていた。以前にも同じ試みがされたが、ゴミ箱が燃やされたり、壊されたりした。今回は試験的に3ヶ月置いてみて、この間に20%以上紛失するようなら計画は中止する。


最高裁長官が国際環境法廷の必要性を強調 (  Rising Nepal より)
2001年7月14日 最高裁長官は世界環境デーに関連して開催された裁判所判事と環境団体との会合の席上、経済的に富める国と貧しい国が環境悪化の問題について共通の認識を持つ必要があり、そのための国際環境法廷の開設についての国際条約の必要性を強調した。また最高裁だけでなく、地方裁判所でも「自然を守りつつ、人類の文明の向上を図ろう」とのスローガンで、裁判官が環境問題をよく学んで、認識を深めることの重要性が強調された。


国境のゴミ (  Kathmandu Post より)
2001年9月10日 バイラワ付近のインドとの国境緩衝地帯は、インド、ネパール双方からゴミが不法に投棄されて、それらがひどい悪臭を放つような悪環境になっている。国境ラインのため、杭から10メートル幅はどちらの政府からも管理されない状態で、動物の死体や生ゴミなどで腐敗臭が充満していて、付近にすむ住民にとって健康被害が心配される。しかし両国の政府関係者は共に無関心のようである。


砒素汚染の脅威 (  Rising Nepal より)
2001年9月27日 NASC(国立砒素問題委員会)は、これまで18ヶ月間調査した国内の砒素調査の結果を発表した。ネパールではインドやバングラディッシュほどの脅威ではないもののやはりテライ地域を中心に何カ所かで砒素の検出があった。国内には約20万本の浅井戸が利用されているが、そのうち1万本がテライ地域にある。WHOのガイドラインである0.01mg/lをこえる濃度を示した井戸は全体の20%になるが、0.05mg/lというインドの基準でみるとわずか4%にすぎない。


ガスのテンプーは安全でない (  Kathmandu Post より)
2001年10月 3日 カトマンズ市内を走るガスを燃料とするテンプーは500台ほどであるが、これは家庭用のガスボンベを積んでいて、バルブの部分が危険であることが指摘されているが、適切な法規制のないまま放置されている。日本でタクシーに採用されているような安全なLPGボンベへの転換が政府側から命令されているがなかなか転換は進んでいない。


殺虫剤の処分問題  (  Rising Nepal より)
2001年10月12日 ネパールには使用禁止になり、期限切れになった殺虫剤が約74トン貯蔵されている。グリーンピースのネパール国内活動家によれば、これらは今にも壊れそうな腐食した缶や袋に入れられ無惨な状態で保管されている。これらは環境破壊につながりかねない危険な状態である、という。安全のためにはこれらを生産国に送り返すのが最上の策であると彼らは主張しているが、政府はただ手をこまねいているだけである。


新しいゴミ処分場はまだ先行き不透明 (  Kathmandu Post より)
2001年11月7日 カトマンズのゴミ処分場として計画されているOkhrpauwaのサイトは、その実現性が疑われている。その理由は、新しいサイトはカトマンズから28キロメートルも離れていて、毎日300−400トン発生するゴミを処理するためには、現在8台しかないトラックを1日4往復しなければならないことになる。これには1日68万ルピーの費用がかかり、年間約2億5千万ルピー必要となる。さりとてカトマンズ盆地内では適当なサイトがない、という事情がある。新サイトまでのアクセス道路は順調に工事が進み、あと1カ所の橋と3キロの道路建設が残されているだけであり、計画はこのまま続行されることになろう。


百本以上の井戸が砒素で汚染  (  Kathmandu Post より)
2001年11月7日 INARUWA地域の46の村で108本の井戸が砒素に汚染され、113本の井戸がバクテリアに汚染されていることが判明した。WHOの基準では砒素は0.01%未満とされているが今回の調査では0.05%に達するものもみられ、胃腸病の原因ともなりうるレベルである。


医療廃棄物が伝染病を引き起こすかもしれない  (  Kathmandu Post より)
2001年11月12日 首都圏にある約60カ所の病院からは毎日危険な廃棄物が1300kgも発生している。これらは、特別に分別処理されているわけではなく、一般のゴミにまぜてしまっているから、薬や注射針などとともに人体の部分もゴミ全体を汚染している。この事実はおよそ11ヶ月前にすでに指摘されているが、いっこうに改善されていない。WHOは、こうした医療廃棄物を10のカテゴリーに分類し、それぞれについて、化学処理やマイクロ波による照射や蒸気滅菌等の処置をしたり焼却処分をするなどと定めている。病院がもっと自己の排出した廃棄物を厳重に管理するよう義務づけることが望ましく、収入の2.33%の費用で可能であると見積もられていて、そうすることで首都圏全体が安全になる。


中古車両禁止は先送り  (  Kathmandu Post より)
2001年11月14日 11月16日から実施予定であった20年超過の中古車使用禁止措置は、当面延期され、11000人の該当者にとってティハールの最高のプレゼントになった。この問題は以前から実施が困難とみられていたもので、反対者が多いだけでなく、新車導入に向けての資金補助等の要求に政府が応じられないなど、体制が整わなかった。しかし、古い車両ほど大気汚染に与える影響度は大きいことは確かなので、良好な大気環境を取り戻すためには、これに変わる何らかの新規規制を考えなければならない、と観光業者や環境保護に関心のある人々は新たな施策に期待している。


環境にやさしいバスはガレージの中   (  Kathmandu Post より)
2001年12月11日 運輸管理局は英国製の新型バスは、単純な理由で使用許可をせず、ただいたずらにガレージに眠らせている。このバスはでんきを利用したもので環境にもやさしいとされているが、当局はカトマンズの交通事情の悪化を防ぐため、すべての新規車両登録を停止しているとのことである。以前は毎月平均200台の登録をしていたが、20年以上の中古車の使用停止で車両の総量を押さえ込むという政策の導入を延期したため新規登録を止めている。


SAARCサミットのために清掃運動   (  Rising Nepal より)
2001年12月18日 カトマンズでは1月4日から3日間開催されるSAARC(南アジア諸国機構)のサミットのために清掃運動の真っ最中である。ペンキや張り紙で汚された壁や塀を洗い落としたり、道路に産卵したごみを片付けている。道路上の安全地帯やバス乗り場も花で飾ってきれいな町並みにする予定だというが、これはまだ手付かずだ。また街灯をつける予定のポールも一部の道路で設置されたし、バグマティ川にかかる橋も清掃されたが、果たして会議の後も長く維持されるものやら、先が思いやられる。


環境計画   (  Kathmandu Post より)
2001年12月20日 人口環境大臣は、環境関係のジャーナリストの会合において、10年後のネパールの環境を展望した環境計画を政府が策定中であることを発表した。そして、そのプログラムの実行にはジャーナリストが広く国民に呼びかける重要な役割を担っていることを強調した。 


ヒマールセメント工場を移転へ   (  Kathmandu Post より)
2001年12月27日 政府は、カトマンズ盆地の環境汚染源のひとつであるヒマールセメント工場の移転を決めたことを発表した。そのプログラムの実行のため、委員会は移転先の適地について基盤整備や技術的可能性、環境の社会的影響や経済性等について1ヶ月以内に検討し評価する。政府はまた、ヘタウダのセメント工場の現状分析と改良提案についても委員会の検討課題とした。