ネパール環境の話題 ’21 



象の感電死、人間と野生生物の戦い     (Kathmandu Post より )

1月11日 サッタリの小麦畑に侵入しようとした象が、仕掛けられていた高圧の電気柵により感電死した。農民側は被害防止のためであり、象には常に脅威を感じながら生活しているのであり、自己防衛である。と主張している。しかし、国内に200頭ほどしか生息していない象は貴重な野生生物であり、保護対象になっている。殺せば高額の罰金が科せられる。しかし、農民側は象は神聖であり、殺したのではなく象が畑を取り巻く柵に触れて感電死しただけで、これは事故であると主張している。

野生生物の違法取引がSNS上で     (Kathmandu Post より )

1月9日 インターネットで本や衣服を売り買いするのと同じ感覚で、Facebook上で野生生物の肉などの売買が行われている。イノシシ、キジ、シカ、赤いトリ、サル等で、時には捕獲が許可制になっている保護動物が紛れ込んでいる。今のところ国内での取引が主だが、放置すれば国外への販売につながる恐れがある。その供給源をめぐっては、野鳥の保護区などでの違法な狩猟が背景ににあることが考えられ、取り締まり強化が望まれる。

パンデミック中の大気汚染悪化に懸念     (Kathmandu Post より )

1月6日 カトマンズ盆地が、世界で最も大気汚染された都市であることが、コロナウイルス感染症を含めた呼吸器系疾患の死者が、最近急速に増大していること、患者数そのものも急増していることから証明された、と専門の医師が市民に警告している。市中心部でのPM2.5の数値が4日に488μg/m3という異常な値を示した。この値は200を越えたら健康に有害、300を超えると危険とされるものであり、カトマンズ盆地の人々はこんな危険な空気を吸っている。このため呼吸器系疾患が多発しており、ここ数日は毎日200人がトリブーバン大学病院へ診察におとずれるという。
最近のコロナウイルス感染症がさらに追い打ちをかけており、政府、自治体の早急な対策が必要だと専門家は訴えている。