ネパール環境の話題 ’17 



サイの増加率維持      (Kathmandu Post より )

10月5日 ネパール政府は、一角サイの保護活動計画(2017 - 2021)の目標値として生息数増加率を5%とし他が、これを維持していると発表した。2015年のセンサスでは全土に645頭の生息数が確認されており、この計画の終了年には750~800頭を達成しそうだという。1960年代には激減し、100頭ほどになったが、その後保護活動により密猟の取り締まりを強化ししたり、深い傷を負ったサイを獣医の治療を受けて救助するなどの保護活動の結果、徐々に生息数の増加が進んだ。国内には保護区が4か所あるが、いずれも順調に活動の成果が上がっている。過去4年間は密猟がゼロとなった。今後も一層の活動強化を続けるため、国際的な支援の下、政府は今年度もそのための予算措置をするとともに新たな行動計画を策定している。

Sisdoleの住民に補償金      (Kathmandu Post より )

9月28日 カトマンズ市当局は、ゴミ処分場のあるNuwakot地区のSisdoleの住民に補償金を支給する。Sisdole村のうちサイトから最大900メートル離れた家が対象で、約300戸あるという。約1か月前からごみの搬入ができない状況が続く中、2週間の交渉期間を経てようやく妥結した。これで新しく設置されるBanchari処分場が稼働開始するまでの期間、従前どおり盆地内のゴミはSisdoleに処分されることが決まった。さらに当局は、この村に救急車2台を寄付することを約束した。

新しいごみ処分場      (Kathmandu Post より )

9月26日 カトマンズ市当局は、Nuwakot地区のBanchariに新しいごみ処分場を設置することを検討している。Sisdole村とは13年前に2年の約束で設置契約を交わしたものの他の場所が見つからず、延び延びになって使用を継続してきた。このため住民との間でトラブルが多発し、しばしばゴミ収集作業ができず、盆地内の街路上にゴミの山ができた。今度のBanchari処分場は、居住地から離れており、住民とのトラブルはないものと予想されている。

スマート都市か臭い都市か      (Kathmandu Post より )

8月30日 4か月前の選挙で当選した新ラリトプール市長は市内をきれいにするために「スマート都市」なる宣言をしたのだが、この1週間清掃車が稼働せず、ごみが道路に山積み状態である。このため市民は悪臭と不健康な大気環境に悩まされている。市当局によると、原因は集中豪雨によりカトマンズ盆地と処分場のあるシスドール間の道路が数か所地滑りによりふさがったためであると説明している。シスドール住民とのトラブルで頻繁にごみ処理が滞る事態が常態化していることに加えての自然災害要因によるごみの路上堆積に市民はうんざりしている。

カルナリ河のイルカ減少      (Kathmandu Post より )

1980年代には約20のグループで100匹程度が確認されていたが、最近ではBardiya国立公園付近で6匹が確認されただけである。専門家は、この減少傾向の原因は、無計画な漁業、すなわち乱獲による餌不足、それにGirijapuri ダムの建設が大きな要因となっているという。

ポカラでクラクション規制      (Kathmandu Post より )

7月17日 ネパール第2の都市、ポカラではノー・クラクション規則を制定した。その施行最初の日には知らないドライバーも多く、早速交通警察の指導を受けていた。この周知期間は1週間と定められており、その後は罰金が科せられることとなる。

カトマンズ大気汚染行動計画実施      (Kathmandu Post より )

6月19日 政府は、カトマンズ盆地の大気汚染対策に対する行動計画はできているので、すぐに着手できるという。あとは、環境専門家、利害関係者の協議により計画が確定され、実施に移される。盆地内の大気汚染は住民の健康にも影響する深刻な状況にあり、真剣に取り組むべき政策の一つと位置付け、対策実行中の状況をフィードバックして評価する委員会も設置した。

大気汚染観測機器を7か所追加      (Kathmandu Post より )

6月18日 政府は、今年度内に大気汚染自動観測機器を国内に7か所追加すると発表した。このうち3か所はポカラ、4か所はカトマンズ盆地内に設置するという。現在すでにカトマンズには3か所、Sauraha, Chitwan, Lumbini, Rupandehi にそれぞれ1か所設置している。将来は56か所にしたいと考えている。 これらは、空気中の浮遊物PM2.5、オゾン、二酸化窒素、二酸化硫黄、一酸化炭素のモニタリングを自動的に行うものである。

カトマンズは清掃運動を継続      (Kathmandu Post より )

6月2日 選挙で当選した新カトマンズ市長Bidya Sunder Shakyaと副市長Haripraabha Khndgi は市内をさらにきれいにするために更なる清掃運動の活発化を図ると発表した。これは単なる人気取りの政策ではなく、真剣に取り組むべき政策の一つと位置付けていることを強調した。

カトマンズ盆地内清掃運動を継続      (Kathmandu Post より )

4月30日 バグマティ川を清掃する運動は207週めを迎え、メガキャンペーンを実施した。これは、Gothatar橋地域の168週目、Rudramati川地域の166週、Bishunumati川の115週、などのこれまでの実績をさらに継続してことと、これに加えて3週目となるリングロードの快適ドライブ・キャンペーンを加えてさらに盆地全体へと清掃機運をを高めたいという趣旨である。

埃っぽい道路を水撒き清掃      (Kathmandu Post より )

4月27日 首都圏当局は埃っぽい道路の改善策として夜間に水撒きをすることにした。これは、メラムチ計画の一環として市内各所で大規模に実施されている水道工事により一段と大気中のダスト濃度が高まって、市民の苦情が多くなったためで、路上にたまった土を夜間に洗い流す作戦である。この作業のために消防車二台と給水タンカー車4台を稼働させるという。こんな対策は一時しのぎにすぎないとの批判もあるが、やらないよりはましとの意見もあり、市民の意見は割れている。

非衛生的な屠殺場      (Kathmandu Post より )

4月5日 カトマンズ盆地内の屠殺場は法的に管理された状態ではなく、公衆衛生上において非常に劣悪である。これらを組織的に管理すべく政府当局は検討中である。一定の基準を基準を満たさない屠殺場は営業禁止にするという厳しいものになるようだ。冷凍倉庫を常備した衛生管理が良好な屠殺場は、現在テライ地区には8か所あるが、カトマンズ盆地内には1か所もない。

動物の部位を所持      (Kathmandu Post より )

4月4日 警察の調査チームが不法に動物の部位を所持していたとして3人の男を逮捕した。彼らは2匹分に相当するヒョウの骨、毛皮などを所持していたもので、密輸することを目的にしていたものである。それらは入手場所であるBrigunj,parsaの地区森林事務所へ返還された。

Bagmati清掃運動が200週目となる      (Kathmandu Post より )

3月12日 バグマティ川を清掃する運動は200週めを迎えた。これを記念して18セクションのメンバー数千人が、3大政党の運動員を先頭に3つに分かれてそれぞれが行進した。この運動は1600の登録団体によって推進されてきたものである。ダハール首相は、挨拶の中でこの運動を発展させ、バグマタィ川の堤防に沿って20か所以上の庭園を造るとの計画を発表した。この運動は、政府や地方自治体、軍や警察、民間会社や民間組織、学生等々多様な集団の協力の下で促進されてきたものであり、今後も更なる参加協力を誓う集会となった。

水道工事で掘り返した道路の舗装      (Kathmandu Post より )

3月1日 カトマンズ盆地の大気汚染の原因の一つである、水道工事のために掘り返した道路の舗装は、5月までに舗装すると当局者が述べた。この工事は、メラムチ計画の一環として実施しているもので、一部はすでに舗装を完了したが、遅れているのは技術的な理由によるもので、今後も引き続き順次実施する予定だという。配管工事は、全長670kmであるが、このうち540kmがすでに敷設工事を完了している。住民の強い要求に押された形で、中央モニタリング評価委員会も大気汚染の是正のため舗装工事を急ぐように指示した。

首都の埃っぽい道路をきれいにする清掃機      (Kathmandu Post より )

1月30日 首都圏の車道を清掃する掃除機械車両が登場する予定だ。これは、市内の水道工事のために道路が埃っぽくなっていることに対する市民の苦情が多いために導入されたもので、数日以内に実働開始の見込みである。

Taplejungで珍しくなったレッドパンダ      (Kathmandu Post より )

1月30日 Taplejung、Pathibahraでは、最近レッドパンダが見られなくなった。環境保護論者は、その原因は巡礼者の増加や自動車道路の増加にあると指摘している。